Short Foot Exercise Incorporating the Foot Core System Paradigm on Clinical Trials for the Patients with Stroke
Paul Lee
NEUROTHERAPY 2016;20(1):43-52
intro
足部内在筋のトレーニング(short foot exercise)が脳卒中患者の足部のアーチ、筋緊張、歩行スピードや関節可動域にどのように影響するかを調査することである。
method
34名の脳卒中患者(1年以内に再発がなく、50m歩行が可能、他の神経徴候なし)を無作為に2群に分けた。
コントロール群(一般的理学療法):立位評価、足部モビライゼーション、筋促通、立位アライメント調整。
介入群(一般的理学療法+short foot exercise):足部内在筋促通のため、端座位・両足部を地面に置き①足趾伸展②足趾IP関節伸展位でMP関節屈曲等尺性収縮(内側アーチ挙上を意識)を行った。
両群ともに1回90分×週5回×6週間。
アウトカム:立ち上がり時の筋活動(下腿三頭筋内側、外側、前脛骨筋)、歩行スピード(10m歩行)、足関節背屈可動域
result
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凡例
CEG:一般的理学療法、SFE:short foot exercise、Affected:麻痺側、Non-affected:非麻痺側、GCM(M):下腿三頭筋内側頭、GCM(L):下腿三頭筋外側頭、TA:前脛骨筋
Foot core system paradigm とは、体幹でいうところのコアスタビリティのように、足部の内在筋がアーチを安定させ、外在筋の働きを強めると定義されている。
•本研究では足部内在筋を促通したことで、動作時の下腿三頭筋や前脛骨筋の張力が減少し、歩行スピードが速くなった。安定したアーチは少ない筋収縮でも効率的に外在筋の張力を伝達し、歩行や立ち上がりを改善することが示唆された。